他の歯への過負担や悪影響、また入れ歯装着における
患者さまの違和感を考えたとき、
大きく力を発揮するのがインプラントです。

インプラントについて、「怖い。」「治療費が高い。」と思われる方が多いかもしれません。
当院では、1本10万円でインプラント治療をすることはできません。その代わりに何十年と安定する、”安心”と“安全”を提供することはできるかもしれません。
なぜならば、当院において、現在までに、インプラント治療後にインプラントの脱落や手術後の麻痺などの事故、いわゆる失敗は、1症例たりとも、ありません。
臨床に取り入れて20年近く経過しますが、成功率100%です。正直に申し上げます、私は、手術が特別に上手いわけではありません。
ただ、絶対に成功する症例だけを選んで治療をしているに過ぎないのです。もちろん、今までにも私の技術では難しい症例もありました。
その場合は、決して無理をすることはなく、連携先の医療機関にご紹介をさせて頂いております。私が、優れているものがあるとすれば、診断力、そして自分の力量を把握していることです。
私は患者様に後悔して欲しくないのです。20年後、30年後に、あの時、治療して、本当に良かったと思って頂ける医療だけをしたいと思っています。
インプラントメーカーは、現在、世界で200社以上あると言われています。
それぞれのメーカーには、独自の特性があります。私が、インプラントの種類を選択する際、一番に大切にしていることは、「科学的な根拠がある」こと、つまり「最新かつ最善である」ことです。
つまり、学術的な裏付けのもと、長期にわたる安定性が研究により報告されていることです。
そこで、私は、世界70か国以上で利用され、50年にわたる研究開発と充実した検査体制のもと、信頼性の高い多くの研究が報告されているストローマン社(1)のインプラントを利用しています。
ストローマンは、世界で500万人以上の患者様が治療を受けている世界のナンバー1のシェアを占めています。
また、私はインプラント歯学と関連組織再生の分野における国際的な非営利学術組織であるInternational Team for Implantology (ITI)のメンバーとなっており、最新情報を得ることができています。

インプラント治療とは、歯が無くなってしまった場所に歯の代わりとして人工材料を顎の骨に埋め込む治療法であり、比較的、新しい治療と思われがちですが、実はとても歴史が深く、なんと紀元前600年頃のマヤ文明期に、歯の代わりに貝殻が埋め込まれた骨が発見されており、このことからも私たち歯科医師にとって、昔から重要な研究テーマであったと言えます。
ではなぜ、近年になりインプラントが広く注目を浴びるようになったのでしょうか?その一方で、なぜ、依然としてインプラントが不安なもの、怖いものと思われているのでしょうか?
本来、インプラント「implant」とは、「移植する、埋没する」「移植片、埋没物」という意味があり、歯科以外の医科領域でも人工関節や人工内耳をインプラントと呼んでいます。
歯科領域では、1930年代以降、様々な材料を使ったインプラントが開発されました。他の分野で行われているインプラントとは異なり、歯科用のインプラントは、歯科の特性でもありますが、体の内(あごの骨)と体の外の環境を結ぶものになっています。そのため、生体内で安定し、外部からの細菌の感染に対しても抵抗できるものでなければなりません。
1950年代後半、スウェーデンのブローネンマルク教授はチタンと骨が結合することを発表し、実際の臨床においてもインプラントは長期間安定し、良好な予後を得られたことを実証しました。そのため、現在、歯科領域で広く用いられているインプラントは、ほぼすべてチタン製のもので、「オッセオインテグレイティッド・インプラント」という学術名で呼ばれています。
「オッセオインテグレイティッド」は、「骨に結合された」という意味で、つまり、「骨に結合された埋没物」ということです。インプラントが歯科治療で広く普及した理由には、この「オッセオインテグレイティッド・インプラント」の存在があります。
では、なぜ長期安定性が実証されているのに、いまだに不安で怖い治療と思われているのでしょうか?
一つには、チタン製以外のインプラントが予後不良のものが多かったこと。もう一つには、繊細な神経組織や血管が多く存在する口腔領域で外科処置を行うためかもしれません。しかし、多くの歯科医師がおそらく感じていることですが、インプラント治療自体は、他の歯科治療と比較しても特別に難しい治療法ではありません。
ただ、歯科医師にしっかりとした技術と知識があること、患者さまの適応を間違わないことが何よりも大切です。
適応を間違わずに、そして熟練した術者が行えば、インプラント治療は安全でたいへん有意義な治療法といえます。
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